nysolパッケージの動作は以下のOSで確認している。
いずれも、すぐにインストール可能なパッケージが用意されている。 上記のOSにおけるバージョンに違いがあってもインストールできるでかもしれないが未確認である。 また他のOSであっても、ソースからのコンパイルを行うことでインストールできるかもしれないが、これもまた未確認である。 以下では、各OS毎のインストール方法を示す。 1) Mac OS Xhttp://www.nysol.jp/ のトップページより最新のdmgパッケージをダウンロードする。ファイル名は「nysol-1.0.dmg」の形式に従っている("1.0"は最新のバージョン番号に読み替える)。ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックすると、nysol-1.0.pkgがFinderに表示される。 それらをダブルクリックし、表示される指示に従ってインストールをおこなう。パッケージに含まれるコマンドは/usr/local/binに、ライブラリは/usr/local/libにインストールされる。またrubyで記述されたライブラリおよびコマンドはgemコマンドにより指定の場所にインストールされる。rubyのバージョンは2.0.0p247で動作の確認はとれている。ただし、rvmがインストールされた環境ではうまくインストールできない。よってrvm環境でインストールするにはソースインストールを実行する必要がある。インストールできたかを簡単に確認するためには、ターミナルを起動し以下に示すように、コマンドのヘルプが表示されるかどうを試せばよい。
2) Ubuntu Linuxhttp://www.nysol.jp/ のトップページより最新のdebパッケージをダウンロードする。 ファイル名は以下に例示される形式に従っている("1.0-0"は最新のバージョン番号に読み替える)。
ダウンロードしたファイルを以下の手順に従ってインストールする。動作確認は、1)Mac OSXと同様である。
3) Suse Linuxhttp://www.nysol.jp/ のトップページより最新のrpmパッケージをダウンロードする。 ファイル名は以下に例示される形式に従っている("1.0-0"は最新のバージョン番号に読み替える)。
ダウンロードしたファイルを以下の手順に従ってインストールする。動作確認は、1)Mac OSXと同様である。
4) ソースインストールプログラムソースからコンパイルする際は、以下の手順に従う。 4-1) 開発環境
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$ wget http://sourceforge.net/projects/boost/files/boost/1.52.0/boost_1_52_0.tar.gz
$ tar zxvf boost_1_52_0.tar.gz $ cd boost_1_52_0 $ ./bootstrap.sh $ ./bjam $ sudo ./bjam install |
Linux 64bit OSの場合は以下の手順に従う。
$ wget http://sourceforge.net/projects/boost/files/boost/1.52.0/boost_1_52_0.tar.gz $ tar zxvf boost_1_52_0.tar.gz $ cd boost_1_52_0 $ ./bootstrap.sh $ ./bjam cflags=-fPIC $ sudo ./bjam install cflags=-fPIC |
4-3) libxml2, libiconvのインストール
Mac Marverixには、元から両ライブラリはインストールされているため、この手順はスキップして問題ない。
/usr/libにlibxml2.dylibとlibiconv.dylibがあるはずで、なければ新たにインストールする必要がある。
インストールされていなければ、以下のサイトからインストールする。
libxml2 : http://xmlsoft.org/
libiconv : https://www.gnu.org/software/libiconv/
4-4) nysolのコンパイル&インストール
以下の手順に従い、nysolのコンパイル&インストールを行う。makefileには、rubyのライブラリやコマンドのコンパイルおよびインストールも含めてnysolに含まれる全てのソフトウェアのコンパイルとインストール手順が記述されている。
$ aclocal ; autoreconf -i ; automake --add-missing $ ./configure $ make $ sudo make install |
5)Virtual Boxによるインストール(Windows環境で利用)
Linuxの仮想環境をWindowsに構築する方法
- まず、仮想環境を構築するためのソフトウェア Virtual Boxのインストールが必要である。インストール方法は、Virtual BoxのサイトからDownloadを選択し、以下のパッケージをクリックしてexeファイルをダウンロードする。
ダウンロードしたexeファイルを実行してVirtual Boxをインストールする。
- Download画面から以下の手順でVirutalBoxを選択し、 CentOS7_Nysol2.1_3.ova かUbuntu14.04_Nysol2.1_3.ovaをダウンロードする。
- ダウンロードしたovaファイルをクリックするとVirtual Boxに仮想環境をインポートすることができる。なお環境によって異なるが、約10分はインポートに時間が必要である。
以上で仮想環境の構築は終了。
- 次にインスールしたOSを起動してNYSOLコマンドが利用できるか確認する。
- nysolアカウントを選択し、パスワードはMining2015と入力する。
- OSが起動したらアプリケーションから端末を選択し、端末上でmcut –-helpと入力してmcutのhelpが見れるならNYSOLの利用環境は構築完了。
6)Cygwinによるインストール(Windows環境で利用)
CygwinをインストールしてCygwin上でNYSOLを利用する方法
WindowsでNYSOLを利用するために、Cygwinをインストールし、CygwinでNYSOLをセットアップする。
- CygwinのサイトからCygwin installを選択し、WindowsのOSに合わせて32bitか64bitを選択しexeファイルをダウロードする。
- ダウンロードしたexeファイルをクリックしてcygwinのインストールを行う。次へを選択し以下のChoose A Download Siteの画面で、.jpで終わっているftpサイトを選択する。例えば、ftp://ftp.jaist.ac.jpなどが利用可能である。
- 以下の図のようにinstallを選択してパッケージのインストールを行う。全パッケージをインストールすると24時間ほどかかるが、とりあえず全パッケージをインストールしておけばNYSOLが動く。選択したftpサイトによってはうまくいかない場合があるので、その場合は再度別の.jpで終わるftpサイトを選択する。
- NYSOLのDownload画面からNysol2.1を選択し、nysol-2.1.tar.gzをダウンロード。
- デスクトップのCygwinアイコンをダブルクリックしてCygwinを起動し、ダウンロードしたnysol-2.1.tar.gzをtar zxvf nysol-2.1.tar.gzと入力し解凍する。
- その後、4-4)インストール&コンパイルの手順に従い、nysolのインストールを実施する。