MCMD2 : コマンドリファレンス : mmvsim 移動窓の類似度計算

3.30 mmvsim 移動窓の類似度計算

移動窓を設定し、各種類似度(2変量の統計量)を計算する。 msimコマンドの移動窓バージョンとして考えればよい。 msimとの違いは、指定できる類似度は一つだけで、また類似度計算の対象項目は2つのみである。

書式

mmvsim [s=] [k=] f= c= a= [t=] [skip=] -n [i=] [o=] [-assert_diffSize] [-assert_nullkey] [-assert_nullin] [-assert_nullout] [-nfn] [-nfno] [-x] [-q] [tmpPath=] [precision=] [--help] [--helpl] [--version]

パラメータ

`s=`	ここで指定した項目(複数項目指定可)で並べ替えられた後、各種類似度が計算される。
	`-q`オプションを指定しないとき、`s=`パラメータは必須。
`k=`	ここで指定された項目(複数項目指定可)を単位として集計する。
`f=`	集計項目名リスト(複数項目指定可)を指定する。
`t=`	期間数を1以上の整数で指定する。
`c=`	類似度(以下のリストから一つだけ)指定する。
	`covar\|ucovar\|pearson\|spearman\|kendall\|euclid\|`
	`cosine\|cityblock\|hamming\|chi\|phi\|jaccard\|support\|lift`
	詳細な定義はmsimコマンドを参照のこと。
`skip=`	出力を抑制する最初の行数を指定する。【デフォルト値:`skip=(t=の値-1)`】

利用例

例1: 基本例

x、y項目についてのピアソンの積率相関係数を3期を窓として計算する。

$ more dat1.csv
t,x,y
1,14,0.17
2,11,0.2
3,32,0.15
4,13,0.33
5,8,0.1
6,19,0.56
$ mmvsim s=t t=3 c=pearson f=x,y a=sim i=dat1.csv o=rsl1.csv
#END# kgmvsim a=sim c=pearson f=x,y i=dat1.csv o=rsl1.csv s=t t=3
$ more rsl1.csv
t%0,x,y,sim
3,32,0.15,-0.8746392857
4,13,0.33,-0.6515529194
5,8,0.1,-0.1164257338
6,19,0.56,0.9986254289

関連コマンド

msim : 移動窓を設定せずに類似度計算を行う。

mwindow : 動窓のデータを作成するので、そのデータを使えばmmvstatsで計算できない統計量も計算可能。

mmvavg : 移動平均に限定した計算を行う。