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MCMD2 : Mコマンド : データ型

2.5 データ型

MCMDで扱うCSVデータはプレーンテキストであり、全てのデータは文字列で表されている。 よってその文字列をどのようなデータ型として扱うかはコマンドによって決まる。 例えば、msumコマンドでf=で指定した項目データは、コマンド内部で文字列から数値へと変換される。 MCMDで扱うことのできる型は、Table 2.1に示される通り、 数値型、文字列型、日付型、時刻型、論理型、ベクトル型の6つである。

Table 2.1: MCMDが扱う6つのデータ型

データ型

CSVデータ表記例

変換内容

数値型

10, 2.5, 1.5E+10

倍精度実数に変換した値

文字列型

abc, あいう

CSVのデータそのまま扱う

日付型

20130920

8桁固定長をグレゴリオ暦のオブジェクトに変換

時刻型

20130920151154, 151154

6桁もしくは14桁固定長をグレゴリオ暦+POSIX時刻のオブジェクトに変換

論理型

1,0

"1"を真、"0"を偽のbool値に変換する

ベクトル型

a c b, 1 5 11

スペースで区切られた文字列を、上記のいずれかのデータ型に変換したもの

また、Table 2.2に各データ型として扱う代表的なコマンドを示しておく。

Table 2.2: 各データ型を扱う代表的なコマンド

データ型

コマンド

内容

数値型

msum

数値項目の合計計算

 

msim

2つの項目の類似度計算

文字列型

mjoin

参照ファイルの項目の結合

 

mcombi

組み合せの列挙

日付型

mcalのage関数

年齢計算

 

mcalのleapyear関数

閏年の判定

時刻型

mcalのnow関数

現在時刻の出力

 

mcalのdiffminute関数

分単位での時刻差の計算

論理型

mcalのand関数

論理積の計算

 

mcalのif関数

条件による値の設定

ベクトル型

mvsort

ベクトル要素の並べ替え

 

mvuniq

ベクトル要素の単一化

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