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MCMD2 : コマンドリファレンス : mavg 項目値の平均

3.4 mavg 項目値の平均

f=パラメータで指定した項目の平均値を計算する。 (注)k=とf=パラメータで指定した項目以外については、どの行が出力されるか>は不定であることに注意してください。

書式

mavg f= [k=] [-n] [i=] [o=] [-assert_diffSize] [-assert_nullkey] [-assert_nullin] [-assert_nullout] [-nfn] [-nfno] [-x] [-q] [tmpPath=] [precision=] [--help] [--helpl] [--version]

パラメータ

f=

ここで指定した項目(複数項目指定可)の値が集計される。

 

:(コロン)で新項目名を指定可能。例)f=数量:数量平均

k=

集計の単位となる項目(複数項目指定可)名リストを指定する。

-n

NULL値が1つでも含まれていると結果もNULL値とする。

利用例

例1: 基本例

「顧客」項目を単位に「数量」と「金額」項目の平均値を計算し、「数量平均」と「金額平均」という項目名で出力する。

$ more dat1.csv
顧客,数量,金額
A,1,5
A,2,20
B,1,15
B,,10
B,5,20
$ mavg k=顧客 f=数量:数量平均,金額:金額平均 i=dat1.csv o=rsl1.csv
#END# kgavg f=数量:数量平均,金額:金額平均 i=dat1.csv k=顧客 o=rsl1.csv
$ more rsl1.csv
顧客%0,数量平均,金額平均
A,1.5,12.5
B,3,15

例2: NULL値がある場合の出力

「顧客」項目を単位に「数量」と「金額」項目の平均値を計算し、「数量平均」と「金額平均」という項目名で出力する。 -nオプションを指定することで、NULL値が含まれている場合は、結果もNULL値として出力する。

$ mavg k=顧客 f=数量:数量平均,金額:金額平均 -n i=dat1.csv o=rsl2.csv
#END# kgavg -n f=数量:数量平均,金額:金額平均 i=dat1.csv k=顧客 o=rsl2.csv
$ more rsl2.csv
顧客%0,数量平均,金額平均
A,1.5,12.5
B,,15

例3: 顧客項目を単位としない例

「数量」と「金額」項目の平均値を計算し、「数量平均」と「金額平均」という項目名で出力する。

$ mavg f=数量:数量平均,金額:金額平均 i=dat1.csv o=rsl3.csv
#END# kgavg f=数量:数量平均,金額:金額平均 i=dat1.csv o=rsl3.csv
$ more rsl3.csv
顧客,数量平均,金額平均
B,2.25,14

関連コマンド

mhashavg : 集計キーを事前に並べ替えなくても計算できる。

msum : 合計バージョン。

mstats : その他の多様な統計量を求めるのであればこれ。

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