3.5 mbest 指定行の選択

指定した行番号の行を選択する。行番号は0から始まることに注意する(項目名行は除いて、データ本体の先頭行が0行目)。行番号はfrom=とto=(もしくはsize=)で指定する。

書式

mbest s= [R=] [from=] [to=|size=] [k=] [u=] [-r] [i=] [o=] [-assert_diffSize] [-assert_nullkey] [-nfn] [-nfno] [-x] [-q] [tmpPath=] [--help] [--helpl] [--version]

パラメータ

`s=`	ここで指定した項目(複数項目指定可)で並べ替えられた後、指定した行が選択される。
	`-q`オプションを指定しないとき、`s=`パラメータは必須。
`from=`	選択する開始行番号(0以上の整数)【デフォルト値:0】
`to=`	選択する終了行番号(0以上の整数)【デフォルト値:0】
	「`from=`の値」 $\le$ 「`to=`の値」でなければならない。
`size=`	選択する行数【デフォルト値:1】
	`to=`と`size=`の両方を同時に指定することはできない。
`k=`	指定列の項目(複数項目指定可)が同じ値の行ごとに、`from=`,`to=`,`size=`で指定した行番号の行を選択する。
	`-x`,`-nfn`オプション使用時は、項目番号(0〜)で指定可能。
`u=`	不一致データ出力ファイル名
	指定の条件に一致しない行を出力するファイル名。
`-r`	条件反転
	`from=,to=(size=)`パラメータで指定した行番号以外の行を選択する。

利用例

例1: 基本例

この例では、「数量」と「金額」項目値の大きい順（降順）に並べ替えている。 from=,to=,size=を指定しなければ先頭行(0行目)のみ選択する

$ more dat1.csv
顧客,数量,金額
A,20,5200 
B,18,4000   
C,15,3500 
D,10,2000 
E,3,800 
$ mbest s=数量%nr,金額%nr i=dat1.csv o=rsl1.csv
#END# kgbest i=dat1.csv o=rsl1.csv s=数量%nr,金額%nr
$ more rsl1.csv
顧客,数量%0nr,金額%1nr
A,20,5200

例2: 基本例2

「顧客」で並べ替えた後、先頭行(0行目)から3行選択する

$ mbest s=顧客 from=0 size=3 i=dat1.csv o=rsl2.csv
#END# kgbest from=0 i=dat1.csv o=rsl2.csv s=顧客 size=3
$ more rsl2.csv
顧客%0,数量,金額
A,20,5200 
B,18,4000   
C,15,3500

例3: 基本例3

並べ替えを行わず(もとのレコード順序を維持したまま)、0行目から1行目まで選択する

$ mbest -q from=0 to=1 i=dat1.csv o=rsl3.csv
#END# kgbest -q from=0 i=dat1.csv o=rsl3.csv to=1
$ more rsl3.csv
顧客,数量,金額
A,20,5200 
B,18,4000

例4: 条件反転

顧客の初回来店日以外の行を選択する。初回来店日はfvd.csvというファイルに出力する。

$ more dat2.csv
顧客,日付,金額
A,20081201,10
A,20081207,20
A,20081213,30
B,20081002,40
B,20081209,50
$ mbest s=顧客,日付 k=顧客 -r u=fvd.csv i=dat2.csv o=rsl4.csv
#END# kgbest -r i=dat2.csv k=顧客 o=rsl4.csv s=顧客,日付 u=fvd.csv
$ more rsl4.csv
顧客,日付,金額
A,20081207,20
A,20081213,30
B,20081209,50
$ more fvd.csv
顧客,日付,金額
A,20081201,10
B,20081002,40