3.44 mrand 擬似乱数

0.0から1.0の範囲の実数の擬似乱数、もしくは範囲指定による整数の擬似乱数を生成し、a=パラメータで指定した項目名で出力する。

乱数の生成にはメルセンヌ・ツイスター法を利用している (原作者のページ , boostライブラリ)。

書式

mrand [k=] a= [max=] [min=] [S=] [-int] [i=] [o=] [-assert_diffSize] [-assert_nullkey] [-nfn] [-nfno] [-x] [-q] [tmpPath=] [--help] [--helpl] [--version]

パラメータ

`k=`	指定したキー項目について、同じキー値には同じ乱数値が振られる。
`a=`	新たに追加される項目の名前を指定する。【但し、-nfn,-nfnoオプション指定時は必要なし】
`max=`	乱数の最大値【デフォルト値:INT_MAX】
	0〜 $2^{32}$ (約21億)の範囲の整数が指定可能
	このパラメータを指定するときは`-int`も指定しなければならない。
`min=`	整数乱数の最小値【デフォルト値:0】
	0〜 $2^{32}$ (約21億)の範囲の整数が指定可能
	このパラメータを指定するときは`-int`も指定しなければならない。
`S=`	乱数の種【デフォルト値:現在時刻】
	同じ乱数の種を指定すれば、同じ乱数系列となる。
	`S=`を指定しなければ、時刻(ミリ(1/1000秒単位)に応じた異なる乱数の種が利用される。
	指定可能な乱数の種(-2147483648〜2147483647)
`-int`	整数乱数を生成

利用例

例1: 基本例

0.0から1.0の範囲の実数乱数を生成する。

$ more dat1.csv
顧客
A
B
C
D
E
$ mrand a=rand i=dat1.csv o=rsl1.csv
#END# kgrand a=rand i=dat1.csv o=rsl1.csv
$ more rsl1.csv
顧客,rand
A,0.6167292702
B,0.6462748032
C,0.8155993843
D,0.3809444529
E,0.8053956977

例2: 基本例2

-intで整数乱数

$ mrand a=rand -int i=dat1.csv o=rsl2.csv
#END# kgrand -int a=rand i=dat1.csv o=rsl2.csv
$ more rsl2.csv
顧客,rand
A,1307854271
B,888117524
C,752405937
D,1761916556
E,1235161444

例3: 最小値、最大値を決めた乱数の生成

最小値が10、最大値が100の整数の乱数を生成し、randという項目名で出力する。

$ mrand a=rand -int min=10 max=100 S=1 i=dat1.csv o=rsl3.csv
#END# kgrand -int S=1 a=rand i=dat1.csv max=100 min=10 o=rsl3.csv
$ more rsl3.csv
顧客,rand
A,47
B,100
C,75
D,94
E,10

例4: キー単位の乱数生成

以下の例は、顧客A,B,C,Dの4人について同じ顧客には同じ乱数値を振る。

$ more dat2.csv
顧客
A
A
A
B
B
C
D
D
D
$ mrand k=顧客 -int min=0 max=1 a=rand i=dat2.csv o=rsl4.csv
#END# kgrand -int a=rand i=dat2.csv k=顧客 max=1 min=0 o=rsl4.csv
$ more rsl4.csv
顧客%0,rand
A,0
A,0
A,0
B,1
B,1
C,0
D,0
D,0
D,0